ニート💫ラストチャンス

何者/ 学籍がある引きこもり20代ニートの記録

友達から電話が来た

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3年ぐらい連絡してない友達から突然の電話がきた。

こんなことは人生で初めてだ。
相手は数少ない友達(と言っていい人)だった。
久し振りに話した彼は自分とは全く違う生活をしていた。
 
彼はご飯を買うお金もなくて、もらった500円をいつ使うかで悩み、水道水をがぶ飲みして空腹をしのぎ、18時間の肉体労働をして、手元に来るのは毎月何千円なのだ。
ずっと働いているから借りている部屋ではほとんど過ごさず、電気代は月1000円。
自分が学校に行けないとか言ってるのがバカらしかった。
「俺も朝起きてYouTube見てだらだらしたいよ」
「明日のお金を稼ぐ方法ばかり考えている」
 

彼と電話して、自分はほんとうに恵まれた生活をしていると思った。
私はなにもしていなくてもこんなにたくさんのものがあって、買い物をして、料理をし、排泄している。
私って生きている価値もないな。
全部親のお陰でこうやって生きてるし、それで文句を言うのも傲慢だ。
「どうしようもなくなったらなんとかなるよ」と言われた。
「あった頃と何にも変わってないね」「俺と同い年なのに学生みたいな悩み言ってる」
こんなことで悩んでるなんておかしくて恥ずかしくて、彼に自分のことを話せなかった。
身を粉にしている彼にものすごく失礼なことをしていると思った。
現実が首元まで迫っている彼に、私が言えることなんて全くない。
早く死にたいと思ったが、そんなことを思うのも失礼だ。
 
もうすぐ30なのになにやってるんだろう。

 

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