ニート💫ラストチャンス

何者/ 学籍がある引きこもり20代ニートの記録

病んでいない

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病んだふりをしている。

世の中に病んでる人がたくさんいるのに、自分は病んでいない。

 

例えるなら、私は「道を歩くのが怖いと言っている人」だ。

道で怖い人に会ったから、お前は外を歩けるわけないよと言われたから、もう玄関から外に出られない。

じゃあどうするのって言われたら、「いつか人間が空を飛べるようになったら、空を飛んで出かける」と言いながらしている。

でも道を歩けるふりをしている。

窓からたくさんの人がぞろぞろ道を歩いているのを見て、「じゃあ私も歩けるかな、みんな普通そうだし、怖くなさそうだし」といって一歩歩いてみたら、歩けるけれども、いつ周りから刺されるかわからなくて、歩くことに集中できない。キョロキョロしながら、誰が敵なのか、誰に心をゆるせばいいのか、気を落ちつかせられない。

歩くことの恐怖を押し殺して歩いている。きっと誰もがそうだ。でも、私だけがその恐怖を隠せないでいる。生きることは怖い。

だからといって、道だけが怖い場所じゃない。家の中だって怖い。棚から物が落ちて頭に怪我をするかもしれない。たくさん人がいる道の歩き方を忘れるかもしれない。

そういうことは都合よく忘れて、道は怖いといって、家にいる。

 

普通じゃないけれど、私は病んでいない。

本当に病んでる人の苦痛がわからない。

でも、周りから見たら似たようなものに見えるのだろう。

私は病んでない、病んでる人のふりをした汚い人間だ。

 

ピーターパン症候群のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや